村上家資料館で村上家夜神楽・隠岐島前神楽が開催されました!!
皆さんこんにちは!
大人の島留学生で教育委員会 伝承郷育係に所属している光枝です。
7月も中旬に差し掛かり、海士町も梅雨もそろそろあけそうです。6月は夜になると蛍も見ることができ、自然を満喫できたので嬉しい気持ちでいっぱいでした。
先日、2024年6月22日に村上家資料館にて「〜神楽に親しむ短夜〜 村上家夜神楽」が開催されました。村上家夜神楽では隠岐島前神楽という伝統芸能が観れました。
今回は村上家夜神楽で印象に残ったことについてお送りします。
村上家夜神楽での隠岐島前神楽の演目
村上家夜神楽では6つの演目の公演がされました。
海士町の公式noteの方でも村上家夜神楽についての詳しく書かれた記事がありますので
ご覧ください!!!
寄せ楽
音楽と歌詞のみで、この場所を神を迎える場所として設定する神楽。
これから島前神楽が観れると思うとワクワクしました。
神途舞
これから神様が降りてくる場を祓い清めるという意味があり、舞台上の各方角を祓い清めるという演目です。
これが終わったら神様が降臨するんだなと、見ている方も気が引き締まりました。
先祓い能
猿田彦大神は天照大神の孫が安心して豊葦原の国を歩けるように道を祓い清めながら道案内するという内容。
先祓い能のリズムは、神楽の体験をした時に覚えたリズムだったので、実際に生で演目を見ると鳥肌が立つくらい感動しました。
巫女舞
神楽の中に巫女舞があるのは島前神楽の特徴の一つ。
私も島根県の石見神楽などを見ましたが巫女舞は珍しいなと感じました。
随神能
朝廷の守護神として祀られている随神(豊岩間戸・奇岩間戸の神)と大鬼(邪神)が剣と杖で戦い、随神が勝利、大鬼を退散させるという内容です。
善神は白面、大鬼は黒面をつけます。随神、大鬼が舞台で舞っている姿を観て、随神はいつ大鬼を退治するのだろうかとハラハラドキドキ。駆け引きを見ているかのような感じがしました。
神戻し
音楽と歌詞のみで、舞台から神様を帰す神楽。
神楽が終わってしまうのかと思うとあっという間で寂しさもありましたが、
楽しく観れたのでまたどこかで観たいという気持ちになりました。
隠岐島前神楽演者の方の声
夜神楽を観ていて神楽の演者の方とお話しする機会があったので
夜神楽を演じてみて感じたことなどを聞いてみました。
巫女舞の演者の方は日本文化に関心があり神楽に関わったそうです。
初めは振り付けとかリズムを覚えるのが大変だったそうですが、周りの人を見て学んだとのこと。
今回の村上家夜神楽では初めて巫女舞に挑戦したそうです。
夜神楽で巫女舞踊ってみて緊張はしなかったとおっしゃっていたのが印象的でした。
他にもインタビューのなかで、お面を被る先祓いを見て憧れて舞を真似する子供たちがいるという声もありました。
インタビューや演者の方の声を聞いていくなかで、
周りの振り付けを見ながら覚えて神楽を継承しているところ、
舞に憧れて実際に神楽に挑戦して踊っている子供たちの姿は凛々しいと感じました。
隠岐島前神楽を間近で見てみて
夜神楽の当日は雨天でしたが、隠岐島前神楽の迫力には圧倒されました。
神楽の演目が終わった後に奏楽の人が拍手をしていたのも、私が見た他の神楽にはなく印象的でした。
演奏を終わらせる拍子で打ち切りと言うそうです。
また夜神楽のスタッフとしてもお手伝いさせていただくなかで、公演終了後観客の方が満足して帰られる姿を見て嬉しく思いました。
イベントを通して島前神楽の魅力が多くの人に伝われば良いなと感じました。
私自身も海士町に来てもう3ヶ月経ちますが、自分にできるかたちで島前神楽のことを知り、魅力を伝えていければと感じた時間でした。
最後に夜神楽のスタッフさん、夜神楽の舞い手、奏楽の方々、当日ご来場ご観覧してくださった皆様 本当にありがとうございました。
次回のnoteもお楽しみに~✌
海士町教育委員会公式noteはこちらから!