いもがみさまに会いに行こう!
こんにちは!
大人の島体験生として海士町教育委員会でインターンをしています山田将史(やまだまさし)です。
今回は、10月22日(日)に行われた「ふるさと再発見ツアー いもがみさまに会いに行こう!」の様子をお届けします。
いもがみさまとは?
井戸平左衛門(いどへいざえもん)
享保16年(1731年)、60歳のときに石見銀山を受け持つ石見大森(現島根県大田市)の代官に任命されました。
享保の大飢饉の際には、サツマイモの苗を薩摩藩から入手し、栽培を推奨するなど中国地方の領民を救うために尽力しました。
そのほかにも年貢を免除・減免したり、代官所の米蔵を開いて領民に配布するなどの策を講じました。
彼の死後、中国地方では頌徳碑(しょうとくひ : 個人や団体などの偉業・功績を讃えるために建立された碑)が各地で建てられました。
頌徳碑は島根県内だけでも476カ所に建てられており、そのうちの2つが海士町の保々見(ほぼみ)地区と豊田地区にあります。
そんな井戸平左衛門は現代でも "いも代官" "いもがみさま" として人々から慕われています。
いもがみさまの頌徳碑を巡ろう!
今回は海士町内にある2つの頌徳碑を歩いて巡りました。
1つは保々見地区にある天川の水のほとりに建てられており、もう1つは豊田地区の集落入口の道路沿いにあります。
特に豊田地区の頌徳碑に関しては、地域住民の方にも広く認知がされており、昔はその年に収穫した芋の中でも最も大きなものをお供えするなど大切に扱われてきたそうです。
それぞれの頌徳碑の前では、海士町教育委員会学芸員の水谷憲二さんによる詳しい解説を聞いたり、教育委員会職員手作りの "いもがみさまクイズ" に挑戦したりと参加した子どもたちはいもがみさまに興味津々の様子でした。
最後はみんなで焼き芋タイム!
ツアーの最後には、豊田地区の頌徳碑から程近い場所にある奈伎良比賣(なぎらひめ)神社に移動してみんなで焼き芋をいただきました。
神社境内の枯れ葉や落ち葉、竹などを燃やしながら1時間以上かけて芋を焼きました。
時間をかけて作った焼き芋は熱々ホクホクで、参加した方々はみんな美味しそうに食べていました。
僕もついつい食べ過ぎてしまい、お腹いっぱいに、、、
秋の味覚さつまいもを存分に味わうことができました。
執筆者より
今回のツアーは、大人の方から小さなお子さんまで合わせて10人以上の方々が参加してくださいました。
ご参加いただいた皆さんありがとうございました!
地元地域に何気なく存在する古い石碑。
普段気にすることはなくても、それがどういうものなのか、どういう経緯で建てられたのか、などの背景を知ることでそのものに対する見方も変わってくるのではないでしょうか。
皆さんの周りにも、もしかしたらそういったものがあるかもしれませんね。
ちなみに、いもがみさまの功績を称えた頌徳碑は海士町のほかに、隣の西ノ島と知夫里島にもあります。
興味がある方はぜひ見に行ってみてください!
おまけ
今回参加してもらった方々に俳句で感想を書いてもらいました。
その中から小学生の子ども達が作った句をいくつかご紹介します。
それでは次回のnoteもお楽しみに!